山の『地質』にスポットを当て、地質構造や成り立ちを紹介していきます。
山が誕生するストーリーを感じながら登山をしてみませんか?
 

  
浅間火山は3重の活火山!
〈浅間シリーズ①〉

北緯 35°53′34″ 東経 137°28′49″
標高 3,067m

浅間火山は地球の歴史の中でも浅く、40万年前〜現在に至ってまだ噴火が続く活火山です。2019年の8月にも噴火を起こし、まだまだ登山には慎重になる必要がありますが、その荒らしくも美しい形に惚れ惚れするものがあります。浅間火山の歴史は大きく3つの期間に分けられております。これから数回にわたって、ひとつずつ紹介していきます。


 
前掛火山
〈浅間シリーズ②〉

北緯 36°47′55″ 東経 139°22′33″
標高 2,578m

浅間山の山頂は現在の火口に位置しており、その火口を取り巻く最近傍の火口縁の最高地点を前掛山としています。標高は2524mで、第2外輪山を形成しています。写真は避難シェルター付近からとった前掛山の頂上付近になります。この記事では前掛山の歴史を振り返って記述していきます。


 
一番古い黒斑山
〈浅間シリーズ③〉

北緯 35°59′55″ 東経 138°22′11″
標高 2,404m

黒斑山は浅間火山の第1ステージとなる最初の火山体です。浅間の雄大な姿を眼前に見ることができ、また西方の車坂峠から登山道へアプローチすることで短時間のルートで浅間の姿を捉えられることから、人気の山となっています。 この黒斑山は第3外輪山の火口壁にあたり、トーミの頭、蛇骨岳もこの外輪山の一部を形成しています。この記事では黒斑火山の地質的歴史について記述しています。


 
ダイナミックな鬼押出溶岩
〈浅間シリーズ④〉

北緯 36°24′23″ 東経 138°31′23″
標高 2,568m

浅間火山は風光明媚な地質風景を見ることが出来ます。ここでは天明の噴火で流出した鬼押出溶岩をテーマに記述をしてきます。